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男性更年期障害(LOH症候群)

40歳~60歳代の男性でこんな症状があったら要注意!

□気分が落ち込む □何もやる気が出ない □眠れないのに朝起きられない

□朝立ちがなくなった □何度もトイレに目が覚めるようになった □頭痛 □耳鳴り

□のぼせ □多汗 □全身がだるい □筋肉や関節の痛み □筋力低下 □めまい

 

目次

1.AMSスコアでチェック

2.男性更年期期障害(LOH症候群)とは

 ・テストステロンの役割

 ・男性更年期は自覚しにくい

3.診断

4.男性更年期障害対策

5.治療法

6.費用について

 

 

1.AMSスコアでチェック

AMSスコアは男性更年期障害の診断に世界的に広く用いられている質問票で、17項目の質問に5段階で回答し、それぞれの点数を合計して総点数で重症度を評価します。ご自分の今の状態を客観的にみてみましょう。

 

2.男性更年期障害(LOH症候群)とは

 

最近漸く少しずつ知られるようになってきましたが、男性にも更年期があります。更年期は成熟期から次のステージに備えて心身が適応していく時期と考えられています。専門的にはLOH症候群(ローしょうこうぐん: 加齢男性性腺機能低下症候群)とよばれ、主に男性ホルモン(テストステロン)が減少して多彩な症状がでることを指します。

 

テストステロンの役割

男性ホルモンには数種類ありますが、テストステロンは代表的な男性ホルモンで、骨格や筋肉を強化してたくましい肉体を形成し、生殖機能を向上させるなど、男性的な特徴を強める作用があります。

男性ホルモンと呼ばれていますが、女性にも少量ながら分泌されており、人として欠くことのできない重要なホルモンです。

また、意外と思われるかも知れませんが、テストステロンは脳にも作用して、精神面や行動にも影響をもたらし、男性らしさもですが、「その人らしさ」を形成する役割も担っています。

 

ストレス処理を促し、精神の安定を保つとともに幸福感や意欲をもたらすドーパミンを産生するため、集中力や記憶力、認知機能を向上させる作用があります。

つまり、テストステロン値が高いとこのような傾向が見られるようになります。

・不安を感じにくくなる

・社会性が高まる

・チャレンジを好む

 

男性更年期(LOH症候群)は自覚しにくい

女性の更年期障害は広く知られるようになり、サプリや薬なども開発が進み、治療の選択肢が広がっています。女性には「閉経」という出来事で明確な女性ホルモン分泌低下がおきるため、女性の更年期障害は閉経を挟む5年前後でほぼ終息します。

ところが、男性には閉経のような劇的な男性ホルモン(テストステロン)分泌の低下というが起こらず、またホルモンの分泌量は非常に個人差が大きく、症状も多彩なため、ご自身の状態がわかりにくいということがあります。

40~60代の男性は、テストステロン分泌量だけでなく、仕事の責任の増大、家庭での役割の変化など社会的環境も大きく変化しストレスがかかりやすい時期でもあります。

 

疲れ年齢のせいと考えて放置しがちなので、ご自身の心身の変化に気づいて適切なケアやメンテナンスをすることが重要です。

 

3.診断

テストステロンを含むスクリーニング採血(保険適用)と問診から診断を行います。

このような症状があったら受診を検討してください

AMSスコア 27点以上 または下記の症状でチェックが複数つくとき

男性更年期(LOH症候群)の症状

身体症状:□のぼせ□多汗□全身がだるい□筋肉や関節の痛み□筋力低下□頭痛□耳鳴り□めまい

性的機能:□勃起不全(ED)□朝立ちの消失

精神神経症状:□気分の落ち込み□不安□やる気が出ない□不眠□イライラする□集中できない□物忘れが気になる

 

4.男性更年期障害(LOH症候群)対策

 さて、こういった症状に対して何ができるか見ていきましょう。年齢と共に心身は変化していきます。40代以降は男性ホルモン(テストステロン)の減少のみならず、身体、仕事を通した社会的役割、家庭内の人間関係の変化などストレスを感じる様々な変化があります。

生活習慣でテストステロンを回復させる

 40代~60代はそもそもストレスフルなステージを歩んでいることを自覚することが重要です。男性ホルモン(テストステロン)の分泌に最も悪影響を与えるのはストレスです。日々のストレスに対処しながら、生活を整えることでテストステロンの分泌を回復させることができます。 

・一日30分程度 運動をして筋力を保つ

運動して筋肉が刺激されるとテストステロンが体内で作られます。マラソンのように強い疲労を伴うものでなければ、有酸素運動、筋トレのような無酸素運動のどちらでも効果があります。

・良質の睡眠をとる

 睡眠不足はテストステロンの低下を招きます。8時間睡眠に対し5時間睡眠だと10~15%下がるといわれています。

 良質の睡眠をとれるようにリラクゼーションを心がけたり室内環境を整えたりしましょう。不眠が続くときは薬物療法も効果的なのでご相談ください。

・バランスよい食事を摂る

 まずはたんぱく質をしっかりとりましょう。筋力低下、老化を防ぐ効果もあります。またテストステロンを産生する精巣は活性酵素に弱いので、抗酸化作用のつよいニンニクや玉ねぎなども良いといわれています。

 周りの理解も重要

 一般的な傾向として男性は自分の悩みや困りごとを相談することに消極的です。そもそも「自分が辛い」というのを認めるのが苦手なので、まして相談というとハードルが高くなってしまうのかも知れません。まだまだ認知度の低い男性更年期障害(LOH症候群)ですから、ご家族やパートナーなど周囲の方は、このストレスフルなステージにいることを理解してともに歩んでください。

 

5.男性更年期障害の治療

 更年期障害は症状が多彩なため、当院では生活習慣への助言を行いながら、薬物療法とカウンセリング(自費)を組み合わせて治療を行っています。

①薬物療法

②ニンニク点滴/疲労回復点滴

③メンズプラセンタ治療

④カウンセリング

 

①薬物療法

・漢方薬・向精神薬(保険)

漢方薬を積極的に使用します。漢方治療に加えて生活習慣を整えても、改善に時間がかかる、または死にたいと思うほど辛さがあるときは、うつ病の標準治療に切り替え、抗うつ薬や抗不安薬を使用します。

・ホルモン補充療法(注射・皮膚外用剤)

男性ホルモン治療薬には注射剤と皮膚外用剤(テストステロンクリーム)の2種類があります。

 注射剤

 日本製製剤 (エナルモンデポー125㎎/250㎎)2~4週ごとに注射が必要になります。副作用に多血がありますので、3ヶ月ごとの定期的な血液検査が必要になります。

LOH症候群と診断された方は保険適用になります。

 ドイツ製製剤 (Nebido 1000mg) 自費 33000円/1回
(テストステロンウンデカン酸エステル)

長時間作用型のテストステロン注射薬で1回の注射で約3か月間~6か月間効果が持続します。

皮膚外用剤 (自費・ドイツ製)

5%テストステロン皮膚外用剤  / 10%テストステロン皮膚外用剤

 

 

※男性ホルモン補充療法の適応外の方

これからお子さんが欲しい方、PSA(前立腺がん腫瘍マーカー)の数値が高い方、重度の肝障害、腎障害、睡眠時無呼吸症候群のある方は適応がありません。

※テストステロン経口薬について

テストステロン経口薬については国内で承認されているものはまだありません。インターネットで男性ホルモンを謳った飲み薬が出回っていますが、肝障害等のリスクのある粗悪品も混じっているので不用意に購入しないように気をつけてください。

テストステロン補充療法とAGAとの関連

テストステロンの補充療法でAGAが悪化することはありません。AGA の原因になる男性ホルモンはジヒドロテストステロン(DHT)といって、テストステロンとは異なる種類の男性ホルモンです。

AGAとは

年齢が進むと男性の身体はジヒドロテストステロン(DHT)に敏感になっていきます。AGA(エージーエー)の脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、これ髪の毛の成長サイクルを乱す原因物質と考えられています。成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。AGA阻害薬はテストステロンからDHT への変換を阻害する薬剤です。

②ニンニク点滴/疲労回復点滴

 点滴の成分のビタミンB群はテストステロン産生時の補酵素として働きます。疲労を回復する作用もあります。

プラセンタ治療(自費)

③メンズプラセンタ

女性更年期のような保険適用ありませんが、副作用も殆どなく安全な治療で、ホルモン剤、抗うつ薬やニンニク点滴などとも併用して受けて頂くことが出来ます。疲れやすさ、気分の落ち込み、不眠が気になる方に向いています。副次効果として肌にハリが戻り、きめを細かくする効果もあります。

週1回以上の注射で効果を感じやすくなりますが、頻回の通院が難しい方にはプラセンタのサプリもあります。

④カウンセリング(自費)

 テストステロン減少に最も悪影響を与えるのがストレスです。カウンセリングではストレスマネジメントを中心に、対話を通して問題点を整理、解決したい方にお勧めしています。カウンセラーが、仕事、職場の人間関係、家族問題などを伺い、一緒に整理していき本来の活力を取り戻せるようにサポートします。運動、食事などの実際的な生活上の助言も行います。

 

6.男性更年期障害(LOH症候群)の治療費用

 日本では男性更年期障害(LOH症候群)に対する検査や男性ホルモン(テストステロン)補充療法はごく一部を除いて保険適用がありません。

〈保険適用になるも〉〉

・スクリーニング採血

・漢方治療、抗不安薬などの安定剤治療

・注射剤:LOH症候群と診断された方の注射剤(*)

(*)エナルモンデポーのみが保険適用になります。長期安定型の注射剤(Nebido 1000mg)には保険適用がありません。

 

〈自費治療になるもの〉

・より正確な診断のための採血

・LOH症候群の診断基準は満たさない方の注射剤 

・5%テストステロン皮膚外用剤 / 10%テストステロン皮膚外用剤

 近日中に当院でも受けていただけるようになります(予定)

・カウンセリング 13200円/50分

 

 

 

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