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男性更年期障害(LOH症候群)

40歳~60歳代の男性でこんな症状があったら要注意!

□気分が落ち込む □何もやる気が出ない □眠れないのに朝起きられない
□朝立ちがなくなった □何度もトイレに目が覚めるようになった □頭痛 □耳鳴り
□のぼせ □多汗 □全身がだるい □筋肉や関節の痛み □筋力低下 □めまい

【重要なお知らせ】男性更年期障害治療薬「テストステロン注射」供給不足について
 
男性更年期障害のテストステロン注射をご希望の患者様、通院中の患者様へ
 
いつも当院に通院してくださってありがとうございます。 
男性ホルモン製剤のテストステロン注射液が出荷制限となり、
ただいま入荷困難で、今後の入荷も未定となっております。
 
大変申し訳ございませんが、安定供給まで当院ではテストステロン注射希望の新規患者様の受け入れは中止いたします。
血液検査・心理検査、テストステロンに変わる治療(漢方薬等)をご希望の方はご相談ください。
 
通院中の患者様につきましては、
自費診療の長時間持続型テストステロン注射薬(3か月に一度注射)は継続
しております。
治療をご希望される方はご来院前に在庫があるかお電話にてお問い合わせください。
(☎03-5798-3458)
 
大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 目次

    1. 受診ガイド(受診される方は必ずご確認ください)
      ・男性更年期治療の流れ
      ・初診のご予約方法
    2. AMSスコアでチェック
    3. 男性更年期障害(LOH症候群)とは
      ・テストステロンの役割
      ・男性更年期は自覚しにくい
    4. 診断
    5. 男性更年期障害対策 自分でできること
    6. 治療法
    7. 費用について


<マスク着用について>
令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることになりましたが、医療機関ではマスクの着用が推奨されていますご来院の際はマスク着用をお願いいたします。


1.受診ガイド

受診される方は必ずご確認ください.

【男性更年期治療の流れ】
・40歳以上の男性が対象となります。
・初回来院時は心理検査・血液検査のみで費用は12,000円程度になります。診察、治療は行いません。
(テストステロン値は日内変動します。正確な血液検査値を出すために午前中の来院をお勧めしています。)
・約2週間後の来院2回目より診察・治療を開始します。

 

 


【初診のご予約方法】

Ⅰ.ヘルスケア治療で予約 男性更年期治療で初めて来院予約をされる方は、
ウェブ予約より「ヘルスケア治療の予約」を選択してご予約くださいこちら
ご不明な点のある方はお電話でご連絡ください(☎03-5798-3458)
Ⅱ.ウェブ問診票入力 初診予約後、ウェブ問診票へのご入力をお願いいたします。こちら
最新の情報を伺いたいので、ご予約日の3日前~ご来院前までにご入力をお願いいたします。
*ウェブ問診票から予約はお取りできません。
*ウェブ問診票を入力された方は、受付で必ず「問診票入力済み」とお伝えください。

ウェブ問診票QRコード
    
Ⅲ.初診予約再確認 ご予約の数日前に、クリニックから予約再確認のメール、またはお電話をさせていただきます
(☎03-5798-3458)。
ご予約日の1営業日前の12時(正午)までに折り返しのご連絡がない場合は自動的にキャンセルとなりますのでご注意ください。

*当院の休診日は水曜・日曜・祝日です。
ご予約日前日が休診日の場合は、休診日前日の12時(正午)までに折り返しのお電話がない場合、自動キャンセルとさせていただきます

 


2.AMSスコアでチェック

AMS更年期指数セルフチェック

AMSスコアは男性更年期障害の診断に世界的に広く用いられている質問票で、17項目の質問に5段階で回答し、それぞれの点数を合計して総点数で重症度を評価します。ご自分の今の状態を客観的にみてみましょう。

 

3.男性更年期障害(LOH症候群)とは

最近ようやく少しずつ知られるようになってきましたが、男性にも更年期があります。更年期は成熟期から次のステージに備えて心身が適応していく時期と考えられています。専門的にはLOH症候群(ローしょうこうぐん: 加齢男性性腺機能低下症候群)とよばれ、主に男性ホルモン(テストステロン)が減少して多彩な症状がでることを指します。

テストステロンは多くの重要な生理作用をもつため、低下により多様な症状、徴候がみられます。

不安、イライラ、全身倦怠感、気分の落ち込み、不眠、頭重感、頭痛、肩こり、背部痛、動悸、息切れ、手や足のしびれなど、様々な不調が日替わりに出てきます。

 

■テストステロンの役割

男性ホルモンには数種類ありますが、テストステロンは代表的な男性ホルモンで、骨格や筋肉を強化してたくましい肉体を形成し、生殖機能を向上させるなど、男性的な特徴を強める作用があります。

男性ホルモンと呼ばれていますが、女性にも少量ながら分泌されており、人として欠くことのできない重要なホルモンです。

また、意外と思われるかも知れませんが、テストステロンは脳にも作用して、精神面や行動にも影響をもたらし、男性らしさもですが、「その人らしさ」を形成する役割も担っています。

 

ストレス処理を促し、精神の安定を保つとともに幸福感や意欲をもたらすドーパミンを産生するため、集中力や記憶力、認知機能を向上させる作用があります。

つまり、テストステロン値が高いとこのような傾向が見られるようになります。

・不安を感じにくくなる

・社会性が高まる

・チャレンジを好む

 

■男性更年期(LOH症候群)は自覚しにくい

女性の更年期障害は広く知られるようになり、サプリメントや薬なども開発が進み、治療の選択肢が広がっています。女性には「閉経」という出来事で明確な女性ホルモン分泌低下がおきるため、女性の更年期障害は閉経を挟む5年前後でほぼ終息します。

ところが、男性には閉経のような劇的な男性ホルモン(テストステロン)分泌の低下というのが起こらず、またホルモンの分泌量は非常に個人差が大きく、症状も多彩なため、ご自身の状態がわかりにくいということがあります。

40~60代の男性は、テストステロン分泌量だけでなく、仕事の責任の増大、家庭での役割の変化など社会的環境も大きく変化しストレスがかかりやすい時期でもあります。

疲れを年齢のせいと考えて放置しがちなので、ご自身の心身の変化に気づいて適切なケアやメンテナンスをすることが重要です。

 

4.診断

初回受診時に心理検査とテストステロンを含むスクリーニング採血(自費)を行います。
検査結果と問診により診断を行います。
 
このような症状があったら受診を検討してください。

AMSスコア 27点以上 


または下記の症状でチェックが複数つくとき
 
<男性更年期(LOH症候群)の症状>

身体症状:□のぼせ □多汗 □全身がだるい □筋肉や関節の痛み □筋力低下 □頭痛 □耳鳴り □めまい

性的機能:□勃起不全(ED)□朝立ちの消失

精神神経症状:□気分の落ち込み □不安 □やる気が出ない □不眠 □イライラする □集中できない □物忘れが気になる

 

5.男性更年期障害(LOH症候群)対策

さて、こういった症状に対して何ができるか見ていきましょう。年齢と共に心身は変化していきます。40代以降は男性ホルモン(テストステロン)の減少のみならず、身体、仕事を通した社会的役割、家庭内の人間関係の変化などストレスを感じる様々な変化があります。


■生活習慣でテストステロンを回復させる

40代~60代はそもそもストレスフルなステージを歩んでいることを自覚することが重要です。男性ホルモン(テストステロン)の分泌に最も悪影響を与えるのはストレスです。日々のストレスに対処しながら、生活を整えることでテストステロンの分泌を回復させることができます。
 
・一日30分程度 運動をして筋力を保つ
運動して筋肉が刺激されるとテストステロンが体内で作られます。マラソンのように強い疲労を伴うものでなければ、有酸素運動、筋トレのような無酸素運動のどちらでも効果があります。
 
・良質の睡眠をとる
睡眠不足はテストステロンの低下を招きます。8時間睡眠に対し5時間睡眠だと10~15%下がるといわれています。
良質の睡眠をとれるようにリラクゼーションを心がけたり室内環境を整えたりしましょう。不眠が続くときは薬物療法も効果的なのでご相談ください。
 
・バランスよい食事を摂る
まずはたんぱく質をしっかりとりましょう。筋力低下、老化を防ぐ効果もあります。またテストステロンを産生する精巣は活性酵素に弱いので、抗酸化作用のつよいニンニクや玉ねぎなども良いといわれています。

■周りの理解も重要
一般的な傾向として男性は自分の悩みや困りごとを相談することに消極的です。そもそも「自分が辛い」というのを認めるのが苦手なので、まして相談というとハードルが高くなってしまうのかも知れません。まだまだ認知度の低い男性更年期障害(LOH症候群)ですから、ご家族やパートナーなど周囲の方は、このストレスフルなステージにいることを理解してともに歩んでください。

 

6.男性更年期障害(LOH症候群)の治療

更年期障害は症状が多彩なため、当院では生活習慣への助言を行いながら、薬物療法とカウンセリング(自費)を組み合わせて治療を行っています。

①薬物療法、医療用サプリメント
・漢方薬、向精神薬
・ホルモン補充療法
  ‐テストステロン注射
  -テストステロン経口薬について
  -テストステロン補充療法とAGAとの関連
・医療用サプリメント

②疲労回復点滴(ニンニク点滴)

③メンズプラセンタ治療

④カウンセリング


①薬物療法・医療用サプリメント

■漢方薬・向精神薬(保険)
漢方薬を積極的に使用します。漢方治療に加えて生活習慣を整えても、改善に時間がかかる、または死にたいと思うほど辛さがあるときは、うつ病の標準治療に切り替え、抗うつ薬や抗不安薬を使用します。

 

■ホルモン補充療法

‐テストステロン注射

日本製製剤 『テスチノンデポー125㎎/250㎎』
(テストステロンエナント酸エステル)
2~4週ごとに注射が必要
LOH症候群と診断された方は保険適用になる

Bayer社製『REANDRON(リアンドロン)1000』
(テストステロンウンデカン酸エステル)
*Nebido(ネビド) 1000mgと同等製品

長時間持続型のテストステロン注射薬 3か月に一度注射

自費 33.000円(税込)

*ホルモン注射の副作用に「多血」がありますので、3ヶ月ごとの定期的な血液検査が必要になります。

*男性ホルモン補充療法の適応外の方
・40歳未満の方
・これからお子さんが欲しい方
・PSA(前立腺がん腫瘍マーカー)の数値が高い方
・重度の肝障害、腎障害、睡眠時無呼吸症候群のある方

-テストステロン経口薬について
テストステロン経口薬については国内で承認されているものはまだありません。
インターネットで男性ホルモンを謳った飲み薬が出回っていますが、肝障害等のリスクのある粗悪品も混じっているので不用意に購入しないように気をつけてください。


-テストステロン補充療法とAGA*との関連
テストステロンの補充療法でAGAが悪化することはありません。
AGA の原因になる男性ホルモンはジヒドロテストステロン(DHT)といって、テストステロンとは異なる種類の男性ホルモンです。

*AGAとは
年齢が進むと男性の身体はジヒドロテストステロン(DHT)に敏感になっていきます。
AGA(エージーエー)の脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、これ髪の毛の成長サイクルを乱す原因物質と考えられています。
成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。AGA阻害薬はテストステロンからDHT への変換を阻害する薬剤です。

■医療用サプリメント
ビタミンB群、EPA、亜鉛、プラセンタなど

 

②疲労回復点滴(ニンニク点滴)
点滴の成分のビタミンB群はテストステロン産生時の補酵素として働きます。疲労を回復する作用もあります。


メンズプラセンタ
女性更年期のような保険適用ありませんが、副作用もほとんどなく安全な治療で、ホルモン剤、抗うつ薬やニンニク点滴などとも併用して受けて頂くことが出来ます。疲れやすさ、気分の落ち込み、不眠が気になる方に向いています。副次効果として肌にハリが戻り、きめを細かくする効果もあります。

週1回以上の注射で効果を感じやすくなりますが、頻回の通院が難しい方にはプラセンタのサプリメントやドリンクもあります。

カウンセリング
テストステロン減少に最も悪影響を与えるのがストレスです。カウンセリングではストレスマネジメントを中心に、対話を通して問題点を整理、解決したい方にお勧めしています。カウンセラーが、仕事、職場の人間関係、家族問題などを伺い、一緒に整理していき本来の活力を取り戻せるようにサポートします。運動、食事などの実際的な生活上の助言も行います。

 

7.男性更年期障害(LOH症候群)の治療費用

〈保険適用になるもの〉
・心理検査
・漢方治療、抗不安薬などの安定剤治療
・注射剤:LOH症候群と診断された方の注射剤*

*保険適用の注射剤はテスチノンデポー(テストステロンエナント酸エステル注射液)のみです。
 長期持続型テストステロン注射には保険適用がありません。

〈自費治療になるもの〉
・LOH症候群診断のための初回血液検査(12,000円程度)
・注射剤:長期持続型テストステロン注射
・LOH症候群の診断基準を満たさない方がホルモン補充療法を行う場合
・医療用サプリメント
・カウンセリング 

 

 

初診のご予約方法・診療の流れ


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執筆・監修

こちらの記事は、下記の精神科医が執筆・監修しております。

 

興梠真紀(こうろ まき)

  • 役職:東京はなクリニック院長
  • 資格:精神保健指定医/日本精神神経学会認定専門医/日本医師会認定産業医/労働衛生コンサルタント
  • 学会:日本精神神経学会

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