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パニック障害

目次                     
1.こんなことはありませんか?
2.パニック障害とは
3.意思の弱さとは関係ありません
4.当院での治療


1.こんなことはありませんか?

☑心臓がドキドキして、脈拍が早くなる

☑てのひらや、全身に汗をかく

☑手足が冷たくなりしびれる

☑息苦しさ、のどに何かつまったような窒息感がある

☑めまい、ふらつき、または気が遠くなるような感じがする

☑現実感が失われ、自分が自分ではない感じがする

☑気が狂ってしまう気がする

☑このまま死んでしまうのではないかと感じる

 

2.パニック障害とは

 上で挙げたような激しい身体症状や恐怖が突然でてきて、生活に支障がでている状態をパニック障害と言います。
パニック障害は「発作そのものの恐怖」、「発作が起こるのではないかという恐怖」からなります。

・発作そのものの恐怖

突然起こり、発作に伴う不安感は「死んでしまうのではないか」「気がくるうのではないか」と思うほど強いため、自分ではどうしようもできないという無力感を感じます。

・発作またが起こるのではないかという不安

 パニック障害の難しさは、このような体と心を揺さぶるような発作そのものと、それに引き続いて起こる再発の不安です。この発作がまた起きたらどうしよう、という不安や恐怖心のため、発作が起きそうな場所やシチュエーションに恐怖を感じて、行動範囲が狭まってしまいます。典型的には、電車をはじめとした公共交通機関やエレベーター、映画館、などの「逃げられない」と感じる空間が苦手になり、避けるようになります。

 

3.意思の弱さとは関係ありません

 パニック発作が起こる原因は完全には解明されていませんが、これまでの研究から、パニック障害は脳内の不安に関する神経系の伝達物質の分泌異常に関連していることがわかっています。

 脳内には複雑な情報のネットワークがありますが、パニック障害の症状はおもに「扁桃体」と呼ばれる脳の原始的な部位の過剰な活動と「大脳皮質前頭前皮質」の機能不全が原因と考えられています。

 扁桃体は、本来、恐怖や不安を感じて、アラートをならず役割を持っていますが、パニック障害では、不安や危険を過剰に感知し、誤ったアラートを鳴らして、過呼吸、動悸、冷や汗などの症状を生じさせます。

 また予期不安は、このような過剰な不安警報を抑制する前頭前皮質(大脳皮質の一部)の働きの不全により起こると考えられています。

 

4.当院での治療         

 当院でのパニック障害の治療は大きく薬物療法と心理的なアプローチに分けられます。

 薬物療法では、SSRIという系統の抗うつ薬やベンゾジアゼピン系と呼ばれる抗不安薬が用いられます。

 睡眠不足や飲酒、過労なで発作がでやすくなるので、生活を整え、薬で症状をコントロールしながら、症状が少しづつ良くなっていくという成功体験を積み重ねていきます。

 この成功体験が積み重なると、日常の行動に異常なほどの恐怖を抱いていたことに気づけるようになります。恐怖のトンネルから抜けて我に返るというとわかりやすいかもしれません。

 パニック発作は繰り返すことが多いことも特徴で、繰り返しているうちに不安が膨らみ、行動範囲が極度に狭まってしまったり、うつ病に発展してしまうことがありますので、早期の治療やコントロールが大切です。気が弱い、ストレスに弱いなどと考えずに早めにご相談ください。

 

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執筆・監修

こちらの記事は、下記の精神科医が執筆・監修しております。

 

興梠真紀(こうろ まき)

  • 役職:東京はなクリニック院長
  • 資格:精神保健指定医/日本精神神経学会認定専門医/日本医師会認定産業医/労働衛生コンサルタント
  • 学会:日本精神神経学会

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