メニュー

統合失調症

[2025.07.15]
 

精神科クリニックのホームページ用として、読者の安心感を醸成しつつ、専門的な信頼性も担保した1200字程度の構成案です。


統合失調症と共に歩む:正しく理解し、自分らしい生活を取り戻すために

「最近、周りの視線が気になって外出が怖い」「誰もいないはずなのに声が聞こえる気がする」……。そんな違和感を抱えながらも、どこに相談すればよいか分からず一人で悩んではいませんか?

統合失調症は、かつては「治りにくい病気」というイメージがありましたが、現在は医療の進歩により、適切な治療を受けることで症状をコントロールし、自分らしい生活を送ることが十分に可能な病気です。今回は、統合失調症についての基礎知識と、当院での治療の考え方について詳しくお伝えします。


1. 統合失調症とはどのような病気か?

統合失調症は、脳の情報の統合(ネットワーク)が一時的にうまくいかなくなる病気です。およそ100人に1人弱が発症するとされており、決して特別な病気ではありません。思春期から青年期(10代後半〜30代)に発症することが多いのが特徴ですが、それ以外の年齢層でも見られることがあります。

原因はまだ完全に解明されていませんが、脳内の神経伝達物質(ドパミンなど)のバランスが崩れることや、進学・就職などの環境変化によるストレス、遺伝的な要因などが複雑に絡み合って発症すると考えられています。大切なのは、「本人の性格が弱いから」や「育て方に問題があったから」ではないということです。脳という臓器の不調なのです。

2. 統合失調症の主な症状

症状は大きく「陽性症状」「陰性症状」「認知機能の障害」の3つのカテゴリーに分けられます。

① 陽性症状(本来はないはずのものが出現する)

  • 幻覚: 実際にはない音が聞こえる(幻聴)が最も多いです。「悪口を言われている」「命令されている」と感じ、不安に陥ることがあります。

  • 妄想: 「誰かに命を狙われている」「常に監視されている」といった、現実とは異なる内容を強く信じ込んでしまいます。

② 陰性症状(本来あったものが失われる)

  • 意欲の低下: 何に対してもやる気が起きず、身なりを整えることや入浴も億劫になります。

  • 感情の平板化: 喜怒哀楽が乏しくなり、他者とのコミュニケーションを避けて引きこもりがちになります。

③ 認知機能の障害

  • 集中力の低下、記憶力の低下、判断力の低下などが起こります。これにより、仕事や家事の効率が落ち、日常生活に支障をきたすことがあります。

3. 回復に向けた治療のステップ

統合失調症の治療は「薬物療法」と「心理社会的ケア」の二本柱で進めます。

脳のバランスを整える「薬物療法」

まずは過剰になっているドパミンの働きを抑え、脳の乱れを整える抗精神病薬を服用します。最近では副作用(手の震えや強い眠気など)が抑えられた第二世代抗精神病薬も多くの種類が増えています。また、飲み忘れを防ぐために、月に1回程度の通院で効果が持続する「持続性注射剤(LAI)」という選択肢もあります。相談しながら、最適な薬を選んでいきます。

4. ご家族の方へ:支え方のポイント

大切なご家族が統合失調症と診断された際、戸惑いや不安を感じるのは自然なことです。まずは病気について理解し、本人の苦しみを受け止めてあげることが第一歩です。

ご家族が受け入れられず、責めたり、症状をないもののようにすると、本人の心は行き場を失ってしまいます。

  • 否定も肯定もしすぎない: 幻覚や妄想を本人は「真実」と感じています。頭ごなしに否定せず、「あなたはそう感じているんだね」と、まずはその不安を受け止めてあげてください。

  • 休息を見守る: 回復期には、何もできず休んでいるだけの時間も必要です。焦らせず、静かに見守ることが回復を早めます。

統合失調症は、早期に適切な治療を始めるほど、脳へのダメージを抑え、回復を早めることができます。「おかしいな」と感じたとき、それが病気の始まりである可能性もあれば、単なる一時的な疲れである可能性もあります。

私たちは、その「違和感」を一緒に紐解き、再び前を向いて歩き出せるよう全力でサポートします。どうぞ安心してご相談ください。

 

東京はなクリニックの
ご予約はこちらから

 

執筆・監修

こちらの記事は、下記の精神科医が執筆・監修しております。

興梠真紀(こうろ まき)

  • 役職:東京はなクリニック院長
  • 資格:精神保健指定医/日本精神神経学会認定専門医/日本医師会認定産業医/労働衛生コンサルタント
  • 学会:日本精神神経学会
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME