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更年期のトンネルを抜けた小田さんのお話3

[2025.06.30]

【花咲く物語 3】 

更年期のトンネルを抜けた小田さんのお話3 前回の続きから

注)当院の患者様から同意を得た方のお話です。治療の本質には影響がない程度で、個人情報が特定されないよう適宜設定を変更してあります 

 

 

カウンセリングでは、心理師(※)がこの1年間でおきたさまざまなことを一つずつ一緒にひも解いていきました。

初回のカウンセリングでは、「未来も過去も怖い、特に昔のことを考えると、あの頃はのんきで幸せだったのに、と思ってしまって胸が締め付けられるみたいです」とお話しされました。

楽しかったはずの過去の出来事も、今や色あせてしまい、却って苦しくなるきっかけになってしまっていたのでたのです。

診察ではそのことを受けて、不安をおさめる漢方薬と更年期障害に保険適用のあるプラセンタ注射を始めました。

小田さんは、「苦しい」とか「不安」とか感じてはいけない、と自分に禁じていたのですが、カウンセリングで心理師から、どの感情も大切だからそういう感情も持っていていいんですよ、と伝えられると、それまで張り詰めていたのが少しずつ緩んでいきました。

 

心に感じるままお話して、その悲しみや喪失感の感情を受け止めてもらうことで、回を重ねるごとに、昔の楽しかったことも思い出せるようになってきました。

「夫のお金じゃなくて、自分で稼いだお金で友達と旅行に行ったのを思い出しました。温泉に入って友達とビール飲んで、なんだかすごく解放された気分だったんですよ。」

そのときの仕事が好きだったこと、人の役に立つのが好きなことなども小田さんのお話から分かりました。

 

(※)当院の心理師は全員公認心理士と臨床心理士のダブルライセンスをもって15年以上臨床経験があります。

 

(次回へ続きます) 

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執筆・監修

こちらの記事は、下記の精神科医が執筆・監修しております。

興梠真紀(こうろ まき)

  • 役職:東京はなクリニック院長
  • 資格:精神保健指定医/日本精神神経学会認定専門医/日本医師会認定産業医/労働衛生コンサルタント
  • 学会:日本精神神経学会
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