不安から解放された松本さんのお話4
(注)当院の患者様から同意を得た方のお話です。治療の本質には影響がない程度で、個人情報が特定されないよう適宜設定を変更してあります
ー前回の続きからー
松木さんは話します。
「脳の本を読み漁ったりしていたら、こんなになってしまうのは性格じゃなくて脳の問題かもと思いました。脳のバランスをとるために、ウォーキングや瞑想を始めました。」
天気の悪い日に運動ができないのがもったいない、といって家でいつでもできるようににエアロバイクも購入しました。
運動(エアロバイク)するようになったら、元気になって「無敵」なくらいです、と笑います。
だんだん、不安の少ない「いい日」が増えてきて、ある日、町田さんは更に思い切った行動に出ます。テレビとソファをセットで捨ててしまったのです。
これにはさすがに私もびっくりしました。
「ぐあいの悪いのはソファに座ってテレビを見ているかもしれない、と思って、ソファとテレビを捨ててしまいました。
そしたら夜にすることがなくなって、ベッドに早めにはいったらよく眠れるようになったんです。早く寝るようになったのに早朝覚醒がなくなって却ってよく眠れるようになりました。」
邪魔なものがなくなって「ちょうどよく」なったそうです。
この思い切った行動と、伝えてくれる時のソファを持ち上げて投げ飛ばす、かわいらしい仕草が町田さんの魅力だなぁと感じます。本当にソファを持ち上げたとは思いませんが…
睡眠もとれるようになって、不安のない日が続くようになると、こんなことを外来で教えてくれました。
(次回へ続きます)