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精神分析的精神療法

精神分析的精神療法とは、S.フロイトが創始した精神分析の治療理論に基づいて心の問題を理解していく精神療法です。

 カウンセリング推奨頻度:※週1回
 ※実際にはカウンセリングの進み方によって異なるので目安です

 

精神分析的心理療法がめざすこと

自己理解と無意識からの解放を目指します。

 精神分析の理論は、人は心の中の無意識の部分に大きな影響を受けていると考えます。頭ではわかっているのにどうしようもない、いつも同じところでつまずいてしまう、なぜだかわからないけれどなんだか辛い・・・ そういった、自分では気づいていない無意識も含めた自分自身を理解していくことで、自分を捉えていた枷から自由になり、生き生きとした人生を歩んでいくことをめざしています。

治療の実際

精神を分析?と聞くと、カウンセラーが心を分析して、無意識について教えてくれて、治してくれるのではないかと考える方がいるようですが、そうではありません。

 実際には自分でも気づいていない葛藤や不安が隠された無意識を明らかにし、それがもつ意味を腑に落ちる形で理解することが重要になるため、ある程度の時間がかかります。また自分自身を深く知りたいという気持ちを持ち続けることがとても大切になります。

 治療を始める前には、数回にわたってアセスメント面接を行い、今の心の状態やこれまでの生活や対人関係のあり方、心の中のことを話す力などを検討します。不安や葛藤に触れていくことになりますので、一時的に症状が重くなることがありますので、治療導入のふさわしいタイミングについては主治医や担当カウンセラーとよく相談して始めることになります。

 自由連想法という方法を用い、思いつくまま心に浮かぶすべての事を話してもらいます。しばらくすると自分でも思いもよらない考えが浮かんだり、なんだか気持ちがざわついたり。時には何も浮かばなかったり、カウンセリングが嫌になってしまったり。そうしたことがなぜ起こるのかさらに考えていくことで少しずつ無意識に近づいていきます。

 カウンセラーも話を伺いながら感じたことや考えたことを伝え返し、さらに考えを深めてもらう…この過程を繰り返していくことで自分自身を深く深く知っていきます。

事例

 Aさんは対人関係において「いい人であろう」としすぎていつも本当の自分の気持ちが出せず苦しいと感じていました。友達といても気持ちが休まらず、人付き合いに疲れ果ててしまいました。学生時代の恩師に相談したところ、カウンセリングを勧められて、治療を始めることにしました。

 Aさんは、厳しい親の下で、不満を口にすることは良くないことだと思って育ちました。カウンセリングではカウンセラーが「誰にも遠慮せずに嫌なことも自由に話すしてくださいね」と言いますが、「不満を口にすることは良くない」と思い込んでいるので、うっかり不満を口にすると、カウンセラーが不機嫌になったように感じて「いい人」のように振る舞ってしまいました。

カウンセラーは、治療場面では安心して何をお話してもいいですよ、と改めて伝えてAさんと自分の間で起きていることの解釈-親を不機嫌にさせる不安が無意識に他の対人関係にも影響しているということ-を伝えて、不満に感じる場面ではAさんは本当はどのような気持ちなのかを聞いていきます。

 初めは小さな小さな不満を口にしていたAさんですが、カウンセリングのあらゆる場面で、不満を伝えても受容される、という経験を繰り返すことになり、段々本当に自分の気持ちに気づいていきました。本当は断りたい仕事があったこと、親にもっと甘えたかったこと…。

 不満を口にしても相手(カウンセラー)が不機嫌にならないことを身を以て体感することで、自分の自然な気持ちに気づいたり、人の不機嫌さに怯えず、自由に振る舞えるようになっていきました。

~結び~

ぜひ、じっくりと自分自身と向き合い、これまでの人生を振り返り、これからの行く末に思いを巡らす、静かで濃密な時間を過ごしてみてください。より豊かな感覚で、自分の人生を眺めることができるようになると思います。

初診のご予約方法・診療の流れ


当院では、
心療内科・精神科
カウンセリング
ヘルスケア治療(美容・健康)
診療の3本柱としており、すべて完全予約制となっております。

ご予約がないとご来院いただいても長時間お待ちいただくか、
場合によっては、
大変心苦しいのですがお断りすることもございます。
再診の方も完全予約制となっております。

*カウンセリングをご希望の方もまず心療内科・精神科の受診が必要となります。
*ヘルスケア治療は精神科・心療内科への受診なく受けて頂けます。
 健康・美容の維持 増進のためにヘルスケア(注射、点滴、サプリメントなど)をご利用ください。

 


【1.初診ご予約方法】

①ウェブ予約または*お電話にてご予約ください

ウェブ問診票の入力(ご予約日の3日前~ご来院前までに入力)



①ウェブ予約、*電話予約

ウェブからご予約ください。

ウェブ予約はこちら


*電話予約について>
■心療内科・精神科の初診
近日中に空き枠がある場合や、急なキャンセルが生じた場合は、
ホームページ トップ画面を開くと表示されるポップアップ「【初診のご予約】空き状況についてのお知らせ」に随時掲載いたします。
掲載を見て初診のご予約をされる方はお電話でご連絡ください。

■ご不明な点がある方もお電話にてお問合せください。

03-5798-3458


②ウェブ問診票の入力

ご予約をお取りいただいた後に、ご自宅にてウェブ問診票の入力にご協力ください。
直近のご様子をお伺いしたいので、
ご予約日の3日前~ご来院前までに問診票のご入力をお願いいたします。

*ウェブ問診票から予約はお取りできません。
*ウェブ問診を入力された方は、受付で必ず「問診票入力済み」とお伝えください。

ウェブ問診票はこちら

   
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【2.受診対象年齢】

心療内科・精神科/カウンセリング

15歳以上の方

*中学生、高校生の受診は必ず本人の来院意志を確認してからのご予約をお願いいたします。
また、初診時は必ず保護者の方がご同伴ください。
高校を卒業された方、16歳以上の方で すでに就労しており保険証(本人)をお持ちの方
は、お一人で受診していただけます。

ヘルスケア治療(健康・美容)

20歳以上の方

 


【3.当院の治療について】

診療内容によって変わりますが、初めてのご来院の場合は、問診票の記入や血液検査、待ち時間等を含めて
おおよそ2時間くらいが目安と考えていただければ幸いです。
時間に余裕をもってお越しください。

■心療内科・精神科/カウンセリングについて

▶当院では治療の難しい方
当院は多くの機能を備えた医療機関ではありません。
患者さまの安全を最優先としていますので下記に該当される方は、適切な医療サービスを提供できる医療機関や入院病床のある精神科病院への受診をお勧めいたします。

・自傷・他害のおそれのある方
他者への暴言・暴力、大量服薬・リストカット等の自傷、自殺企図、警察の介入などがこれまでにあり、緊急の対応を必要とする可能性のある方。

・解離性障害
・パーソナリティ障害
・依存症(アルコール、薬物等)
・摂食障害
・過去1年以内に入院歴のある方
・入院中にフォロー先を探している方


*セカンドピニオン、離婚関係の書類作成、交通事故の後遺症認定等に関する診断書の作成は承っておりません。
*当院は生活保護法指定医療機関、労災保険指定医療機関ではございません。 

▶カウンセリングをご希望の方
当院のカウンセリングは完全予約制になっておりますので、初診当日のカウンセリングはお受けいただけません。
通常、患者様に適したカウンセラーをご案内するまで複数回の診察を受けていただいております。

・カウンセリングについてはこちらをご覧ください。

・原則として診察やカウンセリングを受ける際にはご本人様お一人でお願いしておりますが、ご本人の同意と医師の許可があれば、付き添いとして一緒にお部屋にお入りいただくことは可能です。


・ご家族やご夫婦一緒の診察やカウンセリングは承っておりません。

 

■ヘルスケア治療(健康・美容)について
心療内科への受診なくヘルスケア治療のみでも受けて頂けます。
健康・免疫・活力・美容等の維持 増進のためにヘルスケア(注射、点滴、サプリメントなど)をご利用ください。

心療内科診療の待ち時間やお連れ様の診察が終わるまでの待ち時間に治療をお受けいただくこともできます。
お気軽にスタッフにお声かけください。

保険適用のある疾患(慢性肝疾患による肝障害、更年期障害、乳汁分泌不全)でプラセンタ注射をする場合、
血液検査が必要になることがあり、その場合は血液検査費用がかかります。

2回目以降、診察なく、ヘルスケア治療のみをお受けになる方はあまり待ち時間なく治療をお受けいただけます。

 

【4.診療の流れ】

診療の流れ、料金 等の詳細はこちらをご覧ください。

■心療内科・精神科/カウンセリングはこちら

■ヘルスケア治療(健康の維持・増進)はこちら

■診療・カウンセリング担当表はこちら

■初診のご予約はこちら

 

 

執筆・監修

こちらの記事は、下記の精神科医が執筆・監修しております。

 

興梠真紀(こうろ まき)

  • 役職:東京はなクリニック院長
  • 資格:精神保健指定医/日本精神神経学会認定専門医/日本医師会認定産業医/労働衛生コンサルタント
  • 学会:日本精神神経学会

詳しいプロフィールはこちら »

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